Zoomによる対話:アメリカのアントロポゾフィー協会&日本とアメリカの課題

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日時: 2023年8月13日(日)午前11時~12時30分

ゲスト:ジョン・ブルームさん(アメリカ・アントロポゾフィー協会事務総長)

聞き手・語り手(+通訳):入間カイ(高橋明男)

シュタイナーというとドイツと思われますが、アメリカのアントロポゾフィー協会はシュタイナーの生前から存在し、とても長い歴史があります。日本からも多くの方がアメリカでシュタイナー教育やオイリュトミーなどを学ばれています。

私自身も、10代のときにアメリカのサクラメントにあるシュタイナー学校に通ったことが大きな転機になりました。それまでのドイツやイギリスで体験したシュタイナー学校とは趣きが異なり、自分のありのままが肯定され、応援してもらえた実感がありました。ジョン・ブルームさんとは昨年11月に初めて直接お会いし、今年3月末にも、ゆっくりお話しする機会がありました。アントロポゾフィー(人智学)協会というと、シュタイナーのことを専門に研究・啓蒙する特殊な組織のように思われますが、実際には農業、医学、教育、芸術など、さまざまな分野で実践する人々が、自分の分野に埋没するのではなく、社会全体を見回し、共通の理想や思いに基づいて努力をしている人たちと連帯することを目指しています。マリリン・モンローがニューヨークのアントロポゾフィー協会の図書室から、シュタイナーの本を何冊も借りて、熱心に読んでいたことが知られていますが、シュタイナー思想は混沌としたアメリカ文化の渦の中に確かに流れ込んでいるように感じます。

ジョン・ブルームさんは2016年にアメリカ合衆国のアントロポゾフィー協会事務総長に就任され、今年2023年に7年の任期を終えて退任されます。彼の発言は、Black Lives Matterからトランプ支持者の国会議事堂襲撃まで、つねに時代と自国の課題を見据えていました。

ドルナッハでお会いしたとき、私がアメリカの原爆投下に対して抱いている問いを真剣に受けとめ、アメリカ・アントロポゾフィー協会の理事会でも話し合ってくださったと言います。ジョンさんにアメリカのアントロポゾフィー協会についてお話しいただくとともに、現代史の大きな部分を共有する日本とアメリカの運命について、また両国におけるアントロポゾフィーの課題と可能性について語り合いたいと思います。

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Meets Anthroposophical Society@100th Anniversary